手が血まみれに〜〜!!

初日の夜勤、正職員さんと巡回中。
「すいませ〜〜ん!」ともう一人のスタッフより。
廊下は、暗い中そこの部屋だけ明かりがこうこうと点いていたので、「おやっ?!何かあった?」と思いました。

部屋に入るや否や、お年寄りの両手が、ひえ〜〜っつ!血まみれ〜〜!!!なんだか、お医者さんが手術で、血まみれになっているような状態。
何だ何だと駆け寄ると、もう一人のスタッフが、Oさんの腹部に巻いているさらしを緩めていました。

その時、「ああ!ストマ(人工肛門)。」を付けてた人だとわかりました。
腹部に、人工的に穴を開けて、そこから、排便をビーニールのパックで便をとるといった物です。それを、なぜが触って、自分ではがし、そこに、突起している腸を掻いようで。出血し、ちまみれになっていました。
本人は認知症があり、ほとんど、会話が出来ない人でしたから、なぜ触ったかはわからず。

でも、気になったとか、痒かったんでしょうね。
でも、夜中に巡回に入って血まみれだと、びっくり!


でも、Oさんは平気そうな顔で、ぶつぶつ意味のない言葉を話しながら、つぶらな瞳でスタッフの様子を見ておられ。普通なら、本人もびっくりだと思う状況でも、何食わぬ顔でいる様子を見ると、まあ〜〜仕方ないね〜って思っちゃいます。
その血の付いた手を舐めようとしてしまうほどで。
その手を拭こうとすると、邪魔されたくないという感じ。
わからないって事は、時には、幸せですね。


それから、ストマを外し、汚れの部分を拭くと、出血もほとんど、おさまっていたし、血圧などの状態も異常がなかったので、とりあえずは、新しい物を取り付け、また休んでもらいました。


今日は、9人だけのお年寄りで、何も起こらないだろうと思っていたので、初日から印象深い夜勤だな〜っと思いました。

Oさん!これで、あなたの事が、わかりました!自己主張は、もっと控えめに〜〜!

高齢者介護 急変時対応マニュアル (介護ライブラリー)

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